4. 「自分の年金目安額」どう調べれば
女性の年金受給額を見ていきました。平均やボリュームゾーンを知ることで、「思ったより少ない」と感じた方もいるかもしれません。
これらは「現在のシニア」の受給額なので、私達が受給する頃には水準が変わっています。そしてその水準は、今より低くなる可能性が高いのです。
平均寿命が長い女性の場合、老後も長期間になることを想定したマネープランが必要です。そのために「収入目安」として年金見込額を把握しておきましょう。
誕生月に送られてくるねんきん定期便には必ず目を通りましょう。ただし50歳未満の場合、「今までの納付実績に応じた見込額」しか載っていないため、実際よりも少ない金額になります。
詳細にシミュレーションしたい場合は日本年金機構が運営する「ねんきんネット」を利用してみるといいでしょう。
今後の働き方等によっても見込額が変わるため、定期的にチェックするのが理想です。
見込額を知ることができれば、そこでようやく将来プランの第一歩です。老後の支出も考えて見ることで、足りない分の貯蓄を始めていきましょう。
預貯金・保険・資産運用などでバランスよく備えていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)