繁忙期の家賃交渉は難しい

1月から4月上旬までは賃貸の繁忙期であり、家賃交渉は難しくなります。この時期は入社や転勤、入学などで賃貸を求める人がとても多く、初めに設定した家賃で入居してもらえることが期待できます。そのためオーナーにしてみると、家賃を下げる理由がないのです。

また9月から10月も転勤などで人の動きが増え、やはり家賃の交渉はしにくい時期です。さらに年末になれば、オーナーや管理会社は翌年の繁忙期に向けた準備に忙しく、家賃交渉に多くの時間を割いてはいられません。

こうして考えるとやはり閑散期である4月中旬から8月末までが、家賃交渉のベストなタイミングと言えそうです。

契約直前のタイミングで家賃交渉をするのが有利

同じ閑散期でも、より家賃交渉をしやすいのが物件を決めるタイミング、つまり契約直前です。

「家賃を下げてくれれば契約する」という状態の方が、オーナーも値下げ交渉に対してイエスと言いやすいはず。当たり前ですが、オーナーも早く契約をして空室を埋めたいと思っているのです。

しかしまだ物件の検討を始めたばかりで「家賃を下げても契約するかわからない」というタイミングでは、かんたんには値下げに応じてもらえないでしょう。十分に検討したタイミングで「値下げをしてもらえたら契約しますよ」とはっきり伝えた方が、交渉が成功する確率は高いと考えられます。