結婚して、子どもが生まれた時には「元気に育ってくれれば」と思っていても、子どもの成長とともに「子どもの才能を伸ばしてあげたい」と考える方も多いでしょう。

子どもの教育に対する考え方は、家庭によってそれぞれ。夫婦間で価値観が異なる場合もあり、夫婦喧嘩の原因になったりすることもあるのではないでしょうか。大半の家庭では、マイホームのローン返済と子どもの教育費の準備を同時に進めていかなくてならず、教育に対する考え方で必要な教育資金も変わってきます。

文部科学省の「平成30年度 子供の学習費調査」では、親が望む子どもの最終学歴による調査結果があります。今回は同調査の、公立の幼稚園・小学校・中学校に通う子どもがいる保護者の調査から、子どもにかける1年間の「学校外活動費」をみていきましょう。

「勉強以外の習い事」にお金をかける幼稚園時代

まず、幼稚園の子どもがいる保護者の学校外活動費から見ていきます。

同調査によると、学校外活動費には「学習塾や自宅学習するための問題集などの補助学習費」と「スポーツや芸術系の習い事などのその他の学校外活動費」の2つがあります。

その2つを合計した学校外活動費は「子どもの最終学歴を大学までと考えている保護者」で年間10万284円。次いで、短大・高専まで5万6392円、専門学校まで4万4135円、高等学校まで2万7954円と金額に大きく差があります。

出典:文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」を元に筆者作成

中でも、「子どもの最終学歴を大学まで」と考えている保護者の「その他の学校外活動費」は7万2829円と、「補助学習費」の3倍近く。

幼稚園の頃は幼児教育や英会話などはありますが、どちらかと言えば、勉強以外のスイミングや体操などのスポーツ系や楽器演奏やリトミック、絵画などの芸術系の習い事の方に積極的にお金をかけているといえそうです。