ひとりの老後生活費は「平均約15万円」その内訳とは

老後、ひとりで生活していけるかという不安を抱える方もいるでしょう。

まずは総務省の調査より、65歳以上・単身無職世帯の1カ月の平均的な支出について、その内訳を具体的に見ていきます。

出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)」

上記より、項目ごとに平均的な月の支出額を確認します。

65歳以上無職世帯・1カ月の平均支出額

消費支出: 13万3146円

  • 食料:3万6581円
  • 住居:1万2392円
  • 光熱・水道:1万2957円
  • 交通・通信:1万2002円など

非消費支出:1万1541円

  • 直接税:6430円
  • 社会保険料:5082円

1カ月の支出は平均14万4687円。支出のうち、多くを占めるのは食費で3.4万円、住居費1.2万円などでした。こちらでは住居費が1万円台なので、持ち家と考えられます。賃貸の方はさらに家賃がかかるでしょう。

非消費支出とは、住民税や健康保険料などのこと。リタイア後も年金から天引きされるので、こちらも想定した上で老後の生活費は考える必要があります。

では、実際に月15万円以上の年金を受給している人は、今のシニア世代でどれくらいいるのでしょうか。