日々の生活に欠かせない電気、ガス、水道。昨今の物価高も相まって、「毎月の光熱水費が家計の負担になっている……」と感じる方も多いのではないでしょうか。

「自分の住んでいる地域は、ほかの地域と比べて高いの? 安いの?」と疑問に思うこともありますよね。

そこで今回は、総務省の「家計調査 家計収支編(2026年2月・二人以上の世帯)」のデータをもとに、各地域のリアルな光熱水費をひも解いていきます。

※データの見方についてのご注意
本記事における「都道府県別」のデータは、統計表に基づく「都道府県庁所在市」の数値を参照しています。県全体を完全に網羅したものではありませんが、地域ごとの大まかな傾向をつかむ目安としてご覧ください。

1. 【電気代】全国平均は1万5633円。最も高い地域・安い地域は?

まずは電気代から見ていきましょう。データによると、二人以上の世帯における全国平均は1万5633円でした。

都道府県庁所在市の中で、電気代が最も高かった地域と安かった地域は以下のとおりです。

  • 最も高い:富山県(富山市)2万4525円
  • 最も安い:沖縄県(那覇市)9385円

富山市が2万円台半ばと、全国平均を大きく上回る結果となりました。

データが2月時点のものであるため、北陸地方ならではの厳しい寒さによる暖房需要の高さが、電気代にダイレクトに反映されていると考えられます。

一方、比較的温暖な那覇市は1万円を下回っており、気候による差が顕著に表れています。

1.1 【都道府県別】電気代ランキング(金額が高い順)

※データは各都道府県庁所在市の数値に基づきます。

電気代ランキング1/3

電気代ランキング

出所:総務省の統計をもとにLIMO編集部作成

  • 1位:富山県(2万4525円)
  • 2位:福井県(2万4199円)
  • 3位:石川県(2万1261円)
  • 4位:山形県(2万947円)
  • 5位:岩手県(1万9741円)
  • 6位:鳥取県(1万9580円)
  • 7位:秋田県(1万9544円)
  • 8位:山口県(1万9381円)
  • 9位:栃木県(1万9207円)
  • 10位:島根県(1万9106円)
  • 11位:岡山県(1万8688円)
  • 12位:青森県(1万8434円)
  • 13位:香川県(1万8227円)
  • 14位:新潟県(1万8185円)
  • 15位:福島県(1万8107円)
  • 16位:宮城県(1万8102円)
  • 17位:広島県(1万7499円)
  • 18位:高知県(1万7490円)
  • 19位:愛媛県(1万7461円)
  • 20位:長野県(1万7330円)
  • 21位:佐賀県(1万7325円)
  • 22位:茨城県(1万7187円)
  • 23位:滋賀県(1万7078円)
  • 24位:群馬県(1万6552円)
  • 25位:徳島県(1万6532円)
  • 26位:山梨県(1万6252円)
  • 27位:岐阜県(1万6247円)
  • 28位:熊本県(1万6104円)
  • 29位:奈良県(1万6041円)
  • 30位:北海道(1万5073円)
  • 31位:静岡県(1万5046円)
  • 32位:鹿児島県(1万4871円)
  • 33位:和歌山県(1万3884円)
  • 34位:神奈川県(1万3572円)
  • 35位:三重県(1万3512円)
  • 36位:愛知県(1万3173円)
  • 37位:京都府(1万3046円)
  • 38位:東京都(1万2878円)
  • 39位:長崎県(1万2494円)
  • 40位:埼玉県(1万2397円)
  • 41位:大阪府(1万2381円)
  • 42位:兵庫県(1万2346円)
  • 43位:大分県(1万2175円)
  • 44位:福岡県(1万1483円)
  • 45位:宮崎県(1万1353円)
  • 46位:千葉県(1万1265円)
  • 47位:沖縄県(9385円)

富山、福井、石川の北陸3県がトップ3を独占しており、冬場の厳しい寒さと積雪による暖房需要の高さがはっきりと数字に表れています。一方で、沖縄県や比較的温暖な太平洋側の都市が下位に集まっていることがわかります。

2. 【ガス代】全国ランキング! 上位は寒さが厳しい地域が中心に

続いてガス代です。二人以上の世帯における全国平均は6448円でした。全国47都道府県のランキングは以下のようになっています。

2.1 【都道府県別】ガス代ランキング(金額が高い順)

ガス代ランキング2/3

ガス代ランキング

出所:総務省の統計をもとにLIMO編集部作成

  • 1位:京都府(9279円)
  • 2位:新潟県(9033円)
  • 3位:北海道(8972円)
  • 4位:大阪府(8869円)
  • 5位:岩手県(8038円)
  • 6位:秋田県(7826円)
  • 7位:神奈川県(7746円)
  • 8位:広島県(7507円)
  • 9位:静岡県(7389円)
  • 10位:長野県(7266円)
  • 11位:愛知県(7253円)
  • 12位:奈良県(7211円)
  • 13位:滋賀県(7042円)
  • 14位:三重県(7016円)
  • 15位:岐阜県(7013円)
  • 16位:茨城県(6945円)
  • 17位:東京都(6888円)
  • 18位:高知県(6814円)
  • 19位:埼玉県(6598円)
  • 20位:兵庫県(6551円)
  • 21位:福岡県(6523円)
  • 22位:福島県(6496円)
  • 23位:愛媛県(6459円)
  • 24位:沖縄県(6358円)
  • 25位:徳島県(5955円)
  • 26位:熊本県(5911円)
  • 27位:千葉県(5642円)
  • 28位:山梨県(5618円)
  • 29位:栃木県(5600円)
  • 30位:島根県(5599円)
  • 31位:長崎県(5471円)
  • 32位:佐賀県(5334円)
  • 33位:山形県(5308円)
  • 34位:富山県(5179円)
  • 35位:鹿児島県(5055円)
  • 36位:山口県(5010円)
  • 37位:岡山県(4833円)
  • 38位:群馬県(4716円)
  • 39位:香川県(4638円)
  • 40位:福井県(4600円)
  • 41位:宮城県(4542円)
  • 42位:大分県(4212円)
  • 43位:和歌山県(4070円)
  • 44位:宮崎県(4035円)
  • 45位:鳥取県(4011円)
  • 46位:石川県(3565円)
  • 47位:青森県(3230円)

京都府や新潟県、北海道など、冬場の底冷えや積雪が厳しい地域が上位にランクインしています。寒冷地では給湯やお風呂、ガスストーブなどの利用が増えるため、冬場のガス代がかさみやすい傾向があります。

一方で、同じく寒さが厳しい印象のある青森県が最下位(3230円)となっている点も興味深いですね。これは、地域によってメインの暖房器具に灯油ストーブやエアコンを使用する割合が高いなど、ライフスタイルの違いが影響していると考えられます。

3. 【上下水道料】全国ランキング! インフラ事情で料金に大きな差が

最後に上下水道料を見てみましょう。二人以上の世帯における全国平均は5368円でした。

3.1 【都道府県別】上下水道料ランキング(高い順)

水道代ランキング3/3

水道代ランキング

出所:総務省の資料をもとにLIMO編集部作成

  • 1位:佐賀県(8461円)
  • 2位:富山県(7778円)
  • 3位:山形県(7482円)
  • 4位:岩手県(7116円)
  • 5位:山口県(6590円)
  • 6位:愛媛県(6488円)
  • 7位:埼玉県(6449円)
  • 8位:岡山県(6346円)
  • 9位:福島県(6311円)
  • 10位:大分県(6226円)
  • 11位:滋賀県(6212円)
  • 12位:京都府(6206円)
  • 13位:神奈川県(6010円)
  • 14位:長野県(5913円)
  • 15位:島根県(5813円)
  • 16位:千葉県(5778円)
  • 17位:長崎県(5770円)
  • 18位:新潟県(5767円)
  • 19位:茨城県(5718円)
  • 20位:熊本県(5672円)
  • 21位:山梨県(5645円)
  • 22位:高知県(5640円)
  • 23位:福井県(5514円)
  • 24位:石川県(5490円)
  • 24位:沖縄県(5490円)
  • 26位:三重県(5469円)
  • 27位:宮崎県(5183円)
  • 28位:岐阜県(5118円)
  • 29位:群馬県(5064円)
  • 30位:秋田県(5000円)
  • 31位:宮城県(4760円)
  • 32位:愛知県(4731円)
  • 33位:鳥取県(4572円)
  • 34位:奈良県(4530円)
  • 35位:静岡県(4503円)
  • 36位:栃木県(4445円)
  • 37位:香川県(4327円)
  • 38位:広島県(4320円)
  • 39位:東京都(4241円)
  • 40位:福岡県(4155円)
  • 41位:和歌山県(4068円)
  • 42位:大阪府(3585円)
  • 43位:北海道(3520円)
  • 44位:徳島県(3250円)
  • 45位:兵庫県(3226円)
  • 46位:鹿児島県(2501円)
  • 47位:青森県(2489円)

水道代は、気候よりも「水源の確保のしやすさ(地形など)」「浄水設備や水道管の維持管理コスト」「人口密度」など、自治体のインフラ環境によって料金設定が大きく異なります。

そのため、1位の佐賀県(8461円)と47位の青森県(2489円)を比べると、同じ国内でも約6000円の差が生じています。

水道代は個人の努力だけでは劇的に下げるのが難しい部分もありますが、住む環境によってこれだけ事情が変わるというのは知っておきたいポイントです。

4. まとめ:住環境に合わせて、無理のない節約術を取り入れよう

家計調査のデータから、電気・ガス・水道代には地域ごとに確かな差があることがわかりました。気候の違いによる冷暖房費の差はもちろんのこと、インフラの維持コストなども毎月の請求額に影響を与えています。

「うちの光熱水費、全国平均よりちょっと高いかも……」と感じた方も、まずは焦らず、お住まいの地域の気候やインフラ事情を考慮してみてください。

そのうえで、契約プランの見直しを行ったり、無理のない範囲で省エネ家電を活用したりと、ご家庭のペースに合った節約術を取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMO編集部