厚生年金「ひとりで月15万円以上」男女別で何パーセントか

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にして、年金の受給分布を確認しましょう。

出典:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

厚生年金の平均受給額は以下の通り。

厚生年金の平均月額

〈全体〉平均年金月額:14万4366円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万3808円

※国民年金の金額を含む

厚生年金であれば、平均受給額は月14.4万円です。ひとりの老後生活費と同程度のため、「自分は大丈夫かも」と思いたいところですが、男女差を確認すると約6万円の開きがあります。

上記の図表を見ると分かる通り、厚生年金の受給額はボリュームゾーンが男女で異なります。男性であれば15~20万円、女性の場合は7~12万円。

ひと月の年金受給額が15万円を超える割合は、男性は約65%、女性は約9%。女性の場合「年金だけでは生活できない」はよりリアルです。

男性であっても、楽観視はできません。特に賃貸にお住まいの方は、家賃がかかれば月15万円以上かかる方も多いでしょう。実際には住まいや生活費など、個人差の状況により月々の生活費が赤字になる方もいらっしゃいます。

また、令和4年度の年金支給額は去年度より0.4%下がっています。これから年金額が下がる可能性を考えると、将来の対策は早いうちから行いたいところです。