家計が保有する金融資産の残高が2021年末時点で2023兆円と、比較可能な2005年以降で最高となり、初めて2000兆円を突破とニュースになりました。

新型コロナウイルス禍が長期化して支出が抑えられ現金・預金が増えたことに加え、株価が高値で推移し資産の評価額が押し上げられたことが背景にあるようです。

みなさまの家計の貯蓄は増えたでしょうか。今回は日本の平均年収ともいわれる400万円の「ふつうの世帯」の貯蓄に焦点を当てて見ていきましょう。

世帯の所得・中央値は年収400万円台

厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査」によると、所得金額階級別の世帯数の分布は次の通りです。

みんなの年収はいくら?

【出典】厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

  • 100万円未満:6.4%
  • 100万円~200万円未満:12.6%
  • 200万円~300万円未満:13.6%
  • 300万円~400万円未満:12.8%
  • 400万円~500万円未満:10.5%
  • 500万円~600万円未満:8.7%
  • 600万円~700万円未満:8.1%
  • 700万円~800万円未満:6.2%
  • 800万円~900万円未満:4.9%
  • 900万円~1000万円未満:4.0%
  • 1000万円~1100万円未満:3.1%
  • 1100万円~1200万円未満:1.9%
  • 1200万円~1300万円未満:1.7%
  • 1300万円~1400万円未満:1.2%
  • 1400万円~1500万円未満:0.9%
  • 1500万円~1500万円未満:0.7%
  • 1600万円~1700万円未満:0.5%
  • 1700万円~1800万円未満:0.4%
  • 1800万円~1900万円未満:0.3%
  • 1900万円~2000万円未満:0.2%
  • 2000万円以上:1.2%

平均所得金額は552万3000円ですが、平均は一部の大きな金額に引っ張られやすい傾向にあります。中央値の437万円で見るのが実態に近いといえるでしょう。

では、年収400万円台の貯蓄について確認していきましょう。