ご自身の世帯に合わせて貯蓄計画を立ててみよう
今回は年収400万円台世帯の家族背景と貯蓄事情を見てきました。住宅や教育は人生の3大資金といわれますのでイメージはしやすいかもしれません。その他にどんなライフイベントがあり、どれくらいの費用がかかるのかの目安も確認しておきましょう。
主なライフイベントの目安
- 就職活動費:10万円
- 結婚費用:469万円
- 出産費用:52万円
- 教育資金:1002万円
- 住宅購入費:3494万円
- 老後の生活費:26万円
- 介護費用:17万円
- 緊急資金:60万円
どんな人生を過ごしたいのか、いつ、どんなライフイベントを迎えるのか、いくらくらいお金がかかるのかは、各家庭によってさまざまです。全てを予測することは難しいですが、目安を参考に自身の生き方で必要となりそうな資金のイメージをもちましょう。
すぐに使える現金として預貯金はとても大切です。しかし、低金利が続き、預貯金だけで増えるという時代ではなくなりました。つかう資産とふやす資産を分け、家計の中に株や投資信託などの運用資産も取り入れつつ、バランスよく金融商品をもちましょう。
今はつみたてNISAやiDeCoなどの制度も資産形成の後押しをしてくれます。後になってから一度に大きな資産を用意するのは大変です。まずは小さな金額でもコツコツと長く続けるものを始め、将来の資産を育てていきましょう。
参考資料
- 日本銀行調査統計局:資金循環統計(速報)(2021年第4四半期)
- 厚生労働省:2019年 国民生活基礎調査の概況
- 総務省統計局:家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表
- 日本FP協会:主なライフイベントにかかる費用の目安
齋藤 英里奈