公的年金をもらっている人の割合は
繰上げ受給を利用すれば公的年金を60歳から受給できます。一方、働きながら年金をもらうと在職年金制度によって年金の支給額がカットされる場合があるため、受給するかどうかで悩む人もいるでしょう。
今回の調査では、60代前半で年金を受給している人は51.3%、60代後半で受給している人は93.1%でした。在職老齢年金制度で年金を減額された人は少数派で、「減額されていない」人が 66.7%を占めています。
60代で働く理由1位とは?
調査時点で仕事をしている人に就業している動機を尋ねた結果(複数回答)をみると、「経済上の理由」が76.4%と群を抜いて多くなりました。
ついで「いきがい、社会参加のため」(33.4%)、「時間に余裕があるから」(22.6%)などとなりました。
年齢層別にみると、60~64歳層に比べ65~69歳層では「経済上の理由」の割合が低くなり、「時間に余裕があるから」をはじめ他の理由が多くなっています。
また、男女別には、「健康上の理由」は男性の方が多く、「いきがい、社会参加のため」などは女性の方が多くなっています。
60代で働かない理由は?
就労していない理由では、「仕事をしたいと思わなかった(71.8%)」が多くなっています。「仕事をしたいと思いながら仕事に就けなかった」という人も26.4%存在します。