4月15日(火)は2025年度1回目の年金支給日です。
筆者は元銀行員ですが、年金支給日になると窓口やATMに年金を引き出しに来店されるお客様で賑わっていたことを思い出します。
年金は2ヶ月に1回の支給となるので、現役時代と比べて生活費のやりくりに苦戦されるといった声もよく聞きました。
実際に今のシニア世代はいくら年金を受け取っているのでしょうか。
本記事では、シニア世代が受け取っている平均年金月額について解説していきます。
1. 2025年4月から年金は1.9%増額へ。国民年金と厚生年金はいくらになる?
公的年金額は物価や賃金の変動を反映して、毎年見直しが行われます。
2025年度には前年から1.9%の引き上げが発表され、モデル夫婦世帯(※1)の年金額は月額23万2784円となります。
なお、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
2. 改定率が適用された「年金」が振り込まれるのはいつから?
年金は「2カ月に一度、偶数月の15日」に支給され、前月分までの2カ月分が合算されて支給されます。
もし15日が土日や祝日と重なる場合は、その直前の平日に支給日が繰り上げられます。
今回の改定率が適用されるのは、2025年6月13日(金)に支給される「4月分の年金」からです。
また、2025年の年金支給日カレンダーも確認しておきましょう。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
次に、公的年金(国民年金と厚生年金)の仕組みについて基本的な部分をおさらいしましょう。