吉野家の直近業績で売上高や営業利益はどうであったか
吉野家が2022年1月12日に発表した2022年2月期の第3四半期決算では、売上高が113,475百万円(前年同期比10.6%減)、営業利益が1,395百万円(前年同期は5,336百万円の損失)、経常利益が11,092百万円(同3,892百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が6,153百万円(同5,499百万円の損失)となりました。
減収は、株式譲渡によって京樽を連結の範囲から除外したことが主な要因となりました。
前期に国内外で実行した大規模な営業時間の短縮、店舗休業の反動影響に加え、第3四半期の国内事業の既存店売上高の回復やアメリカ、中国の既存店売上高の堅調推移を背景に、京樽の連結除外の影響を考慮すると増収となりました。
営業損益については、コスト削減や販売価格の改定、販売管理費低減などの取り組みが奏功し、黒字となりました。
経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益については、各自治体からの営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金や雇用調整助成金などの助成金等収入を計上したことにより、大幅に増加しました。
まとめにかえて
牛肉の値上がりにつながる要因はいくつかありますが、今回は先物市場での原油や穀物の価格に焦点を当て、紹介しました。
記録的な値上がりを見せる、原油や穀物の市況。
今後も注目です。
参考資料
石津 大希
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03