原油相場の上昇

原油相場の上昇は牛肉自体の値上がりにつながるわけではないですが、国内では卸売り価格の上昇につながります。

原油相場は新型コロナウイルスの世界的な蔓延を背景に、2020年に入って大きく下落しました。

しかし、その後は一転して強い動きを見せ、2022年の2月時点で価格は1バレル90ドルを超えました。

これは実に、8年ぶりの高水準となります。

コロナ蔓延前の2019年の価格(約60ドル)と比べても、1.5倍近くあります。

原油相場がこれだけ急上昇を見せたことで、牛肉の輸送コストも大きく上がったことが推察できます。

背景には世界各国での原油需要の盛り返しや、OPEC(石油輸出国機構)による減産継続などが挙げられます。