「ミートショック」と呼ばれる牛肉価格の高騰で苦境に立たされる吉野家(9861)。

ところで、ミートショックはなぜ起こったのでしょうか。

オーストラリアの干ばつによる牛の減少や中国での需要増加などいろいろ要因はありますが、今回はその中でも原油や穀物の価格に焦点を当て、状況を振り返りたいと思います。

吉野家が原材料の高騰を受けて牛丼値上げ

吉野家は2021年10月29日、牛丼の値上げを発表しました。

牛丼並盛の価格は一杯352円(税込みで387円)から388円(税込みで426円)へと引き上げられました。

店内飲食価格とされる税込みの値段はついに400円を超えました。

この措置について吉野家は「昨今の急激な輸入牛肉の価格高騰や原油高の影響」を理由としています。

一杯400円となったことで、「もしかしたらそのうちワンコイン価格(500円)を超えるのでは」と不安に思われている人もいるのではないでしょうか。

次からは、ミートショックを引き起こした要因の中で、原油と穀物の価格について見ていきます。