【改正によりどの程度増税になるのか(試算)】

今までの控除額とこれからの控除額を実際の例を用いて計算し、比較してみました。
まずは、計算をするにあたり、前提条件を記載します。

【前提条件】

  • 合計所得金額:2000万円
  • 新築の分譲マンション(2014年1月から2019年9月末までに居住のケースは、消費税率8%とし、2019年10月1日以降居住のケースは、消費税率10%とします)
  • 床面積:80㎡
  • 物件価格:1億円 (建物価格4400万円、土地価格5600万円)
  • 借入額:1億円
  • 借入期間:35年
  • 借入金利:0.35%

この条件の物件を購入するとし、居住年を4通りで試算してみました。
表をご覧ください。

【図表】控除額のシミュレーション

まずは、トータルの控除額をご覧ください。
②の場合の控除額479万9998円を軸に考えますと、③の場合は約4割控除額が減っていますし、④の場合は約7割控除額が減っています。

さらに注目してもらいたいのは、2022年度改正前までは、この借入条件ですと逆ざやですが、2022年度改正後③と④については逆ざやにはなりません。

①の場合

ローン控除額400万円>支払利息302万8451円(逆ざや)

②の場合

ローン控除額479万9998円>支払利息374万8718円(逆ざや)

ここまで比較してもお分かりの通り、かなり増税になることが予想されますね。