65歳を迎える人が「年金請求書」が今届いたら何をどうすべきか

加給年金も「もらい忘れ」に注意！

国民年金や厚生年金は認知度も高く、申請の案内も届くので「もらい忘れ」は少ないです。しかし、日本の年金制度は「申請ありき」でしたね。他にも「申請すればもらえる＝申請しないともらえないタイプ」の年金があります。

その一つが、加給年金。日本年金機構「加給年金額と振替加算」から、加給年金の受給条件・対象者・加給年金額の説明を引用しました。

厚生年金保険の被保険者期間が20年（※１）以上ある方が、65歳到達時点（または定額部分支給年齢に到達した時点）で、その方に生計を維持されている下記の配偶者または子がいるとき
65歳到達後（または定額部分支給開始年齢に到達した後）、被保険者期間が20年（※１）以上となった場合は、退職改定時に生計を維持されている下記の配偶者または子がいるとき

（※１）または、共済組合等の加入期間を除いた厚生年金の被保険者期間が40歳（女性と坑内員・船員は35歳）以降に15～19年

〈配偶者の場合〉

〈1人目・2人目の子の場合〉

〈3人目以降の子の場合〉

（※2）老齢厚生年金を受けている方の生年月日に応じて、配偶者の加給年金額に3万3200円～16万5800円が特別加算されます。

例えば、「会社員として20年以上勤めてきた65歳以上の夫と65歳未満の妻」という夫婦は、加給年金の対象になる可能性がありますね。同居の有無・前年の年収により対象から外れるケースもありますが、よくある家族構成です。

しかし、「あなたは加給年金の対象者ですよ」とはお知らせしてもらえません。知らなければ受け取れないので、しっかり情報をつかむことが大切です。