コネクティッドカーの新たな価値とは?
コネクティッドカーによって生まれる車の価値とは例えばどのようなものでしょうか。いくつか紹介します。
緊急時の通報
交通事故発生時・ドライバーが体調を崩した時・運転中にあおられた時などに、警察や消防に通報する機能(もしくはオペレーターを介して通報してもらう機能)です。エアバッグなど車の機能と連動や、ドライバーがボタンを押すことで通報します。
この機能の利点は、車の持ち主の情報、車両の情報、トラブル発生時の位置情報などを同時に伝えることができる点でしょう。これにより警察や消防が事前に事故状況を予測できるでしょう。
車の盗難防止
車の盗難時などに対処するための機能です。位置情報、車の状態変化(エンジンがかかったなど)をもとに盗難を検知・通知・追跡・警備員の派遣要請などを行ってくれたり、鍵の閉め忘れなどを警告してくれたりします。車の持ち主の要請によって、車のエンジン再始動を止めてもらうことが可能なサービスもあります。
ドライバーの見守り
運転の状況などに応じてドライバーに問題が発生していないか声かけなどを行い、事故を未然に防ぐ機能です。例えば高速道路を運転中にふらついている場合などに、それを検知して音声で声かけを行ったりします。
ドライブに必要な最新情報の提供
最新の地図情報をダウンロードして最適なルート提案、目的地などの最新の住所・電話番号・天気・ニュースなどの情報提供などを行う機能です。ドライバーのサポート役といったイメージです。
車のリモート操作
ドアのロック忘れの際にリモートからロック、乗車前にエアコンのスタートなど、車にアクセスして遠隔操作する機能です。ロックしたか自信のない時にスマートフォンで状況を確認し、閉め忘れている場合にロックをかけたり、ドライバーが乗車する前にエアコンをかけておいたりする機能です。
安全運転の診断
運転時間や距離・燃費・急発進・急ブレーキなどの状況から安全運転の度合いを判定してドライバーに提供する機能です。このような診断機能は安全運転の啓蒙だけでなく、「運転挙動反映型テレマティクス保険」と呼ばれる安全運転の度合いに応じて保険料が割り引かれる保険などに利用されています。