新型コロナウイルスの感染拡大は私達の生活を大きく変えました。

社会的弱者と呼ばれる脆弱な立場にあった人達が、コロナ禍により苦しい立場にますます追い込まれていると感じるのは私だけではないでしょう。

その一方、この混乱した世の中で生じた社会の矛盾を解消しようと立ち上がる人達がいます。私はこのような人達を「地球や社会を守る人」という意味で「社会課題解決アベンジャーズ」と呼んでいます(※編集部注)。

本記事では、自らの力で社会課題に立ち向かおうとする「社会課題解決アベンジャーズ」の取り組みを紹介します。

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ライブハウスの力になりたい ~ryu-ya(リューヤ)さん~

新型コロナウイルスの感染拡大はエンタメ業界を直撃しました。コンサートなどが相次いで中止に追い込まれ、ライブハウスや劇場の経営は悪化。エンタメ業界に関わる多くの人々が苦境に立たされています。

Thomas Bethge/Shutterstock.com

私が「社会課題解決アベンジャーズ」と呼ぶ、20代の男性ミュージシャンryu-ya(リューヤ)さんは、そんなライブハウスの苦境に心を痛めた人のひとりです。

ryu-yaさんは、何か自分にできることはないか、なんとかライブハウスの力になれないかと考え、ライブハウスへの寄付を思いつきます。2020年3月のことです。

そこから40曲をまたたく間に書き上げ、プロジェクトアルバム『君と僕の希望の歌』を作成。2020年7月に発売をスタートし、これまでの売上は100万円以上にのぼります。

ryu-yaさん本人は楽曲提供に関するお金は受け取っておらず、CD販売の売上が鈍った時期におこなった広告費以外の売上はすべてライブハウスに寄付しているとのことです。