こどもに夢、未来を与えたい ~伊吹美里さん~
大阪在住の子育てママ、伊吹美里さんも私が「社会課題解決アベンジャーズ」と呼んでいる方のひとりです。
伊吹さんは音楽イベント「ROCKS FORCHILE(ロックスフォーチル)」の運営を通じて、児童養護施設のこどもを取り巻く社会課題の解決に取り組んでいます。
児童養護施設の子どもの多くは、大人の虐待から保護された子どもたちです。保護された子どもたちは原則18歳まで養護施設で生活することになりますが、これ以降は施設を出て自分で働いて生計を立てなければなりません。
大学への進学が考えられる年齢ですが、養護施設出身の子ども達の負担になるのが学費の問題です。奨学金で進学できるケースもありますが、お金のために進学を断念することも。
働きながら進学したとしても学費に加え、日々の食費や生活費の全てを稼ぎながら学校に通う大変さは並大抵ではありません。
児童養護施設出身の子ども達の大学の中退率は、そうではない子ども達の10倍以上というデータがその苦労を物語っています。帰る家もないため、ホームレスになるケースもあるといいます。
自身も子育てをおこなう伊吹さんはこの現実をなんとか変えたいと考え、フェスの運営のみならず、フェス会場で物販やワークショップも開催。その収益を児童養護施設に寄付しています。
他にも児童養護施設への楽器の寄付や、クラウドファンディングを活用した寄付などにも取り組んでいます。