新型コロナウイルスによって引き起こされた未曾有の危機はいまだ収束の気配を見せず、多くの人々を不安に陥れています。
今、多くの経営者やビジネスパーソンが知りたいことは「ピンチを生き抜くための進化」。
この危機をいかに乗り越え、コロナ禍によってもたらされた価値観や社会の変化にどのように対応してビジネスを展開させていくか。今回の記事がみなさんのヒントになれば幸いです。
ポジティブな取り組みが生んだビジネスの好事例とは?
私は企業や自治体の経営支援や研修に携わったり、講演活動をしたりしています。関係先の企業の中には業界平均よりも売上の伸びが大きい会社があります。
このような会社には共通して、ある一つの取り組みがあることがわかりました。それは日々の仕事や企業理念に社会課題を解決しようとする姿勢や取り組みがある点です。
つまり、一見すると両立が難しい、社会課題の解決と経済的発展を同時に成功させている企業ということになります。
そして、このような企業は2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)そのものを体現しているといえるでしょう。
私の著書「SDGsブランディングの教科書」(宣伝会議)の中でもお伝えしているのですが、SDGsに取り組むことは企業をブランド化させ、企業イメージを向上させる効果があります。
コロナ禍で発生したピンチを「進化のためのチャンス」とするためにも、多くの人々が抱える社会課題に取り組み、経済的発展も成し遂げる「SDGsブランディング」は企業にとってチャンスともいえるでしょう。
実際に社会課題にポジティブに取り組んだ結果、ブランディングに成功し業績を向上させている企業があります。さっそく事例を見てみましょう。