実証実験の事例2.マルチタスク車両を活用したオンデマンド医療MaaS実証実験
三重県の9自治体、三重大学など2大学、MONET TECHNOLOGIESなど26企業が参画した医療MaaSに関する実証実験です。こちらは地域新MaaS創出事業に分類されています。高齢化が進み、人口も減少している地方で、公共交通の利便性が悪いため、普段は医療サービスをすることが困難な方々に医療サービスを提供するものです。(実証実験は2021年12月27日に終了しました)
「マルチタスク車両」とは、通常の自動車の目的(移動)と異なる機能が搭載された車両ととらえてください。ここでは、町役場・地域の診療所・全国の専門医と繋ぐことができる移動する保健室を用意して運用して下記のサービスを提供しています。
- 保健指導、必要に応じて医療機関受診への誘導
- 移動式保健室からリモートで医療機関と接続したオンライン診療
- 全国の専門医への相談、必要に応じた受診推奨、医師紹介
なお、朝夕は公共交通としても活用するそうです。この実証実験のポイントは複数の市町村をまたいでサービスを展開している点で、1つの自治体では採算が合わないサービスを複数の自治体で共有することで効率化を狙ったと考えられます。