実証実験の事例1.川崎・箱根観光MaaS実証実験

正月に箱根駅伝をご覧になった方も多いと思いますが、箱根町・川崎市・小田急電鉄・小田急ホールディングスが取り組む観光に関するMaaSです。箱根に車で訪れる観光客を公共交通に分散と、現地に訪れた後の観光地への移動の利便性向上の意図があります。こちらは日本版MaaS推進事業の一環となります。

”EMot”という小田急電鉄が提供するMaaSアプリケーションをインストールすることで、箱根登山バス、箱根登山鉄道、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船などのフリーパスや、新宿や川崎からの運賃がまとめて決済できるサービスです。その他、アプリケーションによる目的地までの経路検索や特急券購入なども実施することができます。交通機関に乗る際はアプリケーションの画面を提示して乗降することになります。

試しにアプリケーションをインストールしてみましたが、チケットの種類を選んで複数の公共交通の運賃をまとめて支払えるのは便利だと感じました。観光地同士が離れている場合でも、この仕組みであれば移動の負担を軽減できそうです。鉄道会社が運営しているため、出発地として自社の駅しか選択できませんでしたが、複数の鉄道会社が連携していると利用者にとってはよいかもしれません。