皆さんは目的地に移動する時にどのように経路を調べ、チケットを購入し、決済していますか。スマートフォンの経路検索アプリケーションを使って乗物を決め、駅、バス停などに行き、各交通機関が指定する方法で支払いを行っているのではないでしょうか。この一連の作業がもっと便利に行えないでしょうか。今回はそれを実現するMaaS(Mobility as a Service)について紹介します。

MaaSとは何か?海外での事例は?

MaaSはフィンランドのスタートアップ企業MaaS Globalが最初に提供したサービスで、都市の公共交通、タクシー、レンタカー、電動キックボード、自転車などを定額で利用可能なものです。”Whim”というアプリケーションをインストールして利用者登録を行い、利用プランを選択するだけで使い始めることができます。

Whimによる影響を調査した”WHIMPACT”によると、Whim利用者の公共交通利用率は73%、対する一般の公共交通利用率は48%となっており、自家用車をやめて公共交通で移動する人を取り込むことで利用者を増やす戦略のようです。(2019年調査)