雇用やエネルギー EVの課題

EVに関しては下記の問題も指摘されています。

自動車業界のサプライチェーン変更による雇用の問題

現在の自動車の部品は多く、自動車業界では550万人が働いていると言われています。
EVになると部品点数が減り、労働者が働ける場が減り雇用に影響すると言われています。

EV製造、走行のために使用するクリーンな電気調達の問題

EVは単体で見るとエコなのですが、数千万台規模がEVになった場合、製造過程や走行過程で大量の電力が必要になります。日本は石炭による火力発電の割合が30%強と最も多く、他の発電方法に比べてより多くの二酸化炭素を排出します。このため、現在の電源構成では必要な電力を作る時に二酸化炭素がより多く発生する可能性も指摘されています。

このような問題は企業だけで解決できず、国として対策する必要がありそうです。前述のグリーン成長戦略では再生可能エネルギーを成長分野としていますので、新たな電力源を増やしつつ、新たな雇用を生む方向に進むかもしれません。

参考資料

岸本 範久