「人生100年時代」が近づくこんにち。
働きざかりの現役世代は、親や祖父母たちの頃よりも「よりていねいに」老後を見据えた準備をしていく必要があるでしょう。
2019年に注目を集めた「老後2000万円問題」をきっかけとして、長期的なマネープランを意識し始めたご家庭も多いはず。
今日は、現役生活のラストスパート期ともいえる50代世帯の貯蓄額を確認しながら、セカンドライフに向けた資産形成(※編集部注)を進めていくうえでのポイントをお伝えしていきます。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
「50代世帯」貯蓄の平均・中央値は?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」の結果から、50歳代の「二人以上世帯」の貯蓄事情を見ていきます。
50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額
(金融資産を持たない世帯を含む)
- 平均:1684万円
- 中央値:800万円
平均は1684万円です。
ただし、平均よりも実態に近い「中央値」に着目すると800万円。また、金融資産保有額が1000万円未満の世帯は全体の54.0%。
老後資金の目安を仮に「2000万円」と考えた場合はかなり心細い金額かもしれません。
さらに100万円未満世帯の割合が29.7%、その同程度(24.6%)を2000万円以上世帯が占めています。資産格差の大きさがうかがえる結果となりました。
次では「資産の増やし方」に着目して、貯蓄のヒントを探っていきたいと思います。