2021年11月30日、「2020年国勢調査の人口等基本集計」が発表されました。

15歳以上の人口を配偶関係別にみたところ、男女ともに未婚の人口が2015年から増加したという結果に。

男性の場合約3人に1人(34.6%)が、女性の場合約4人に1人(24.8%)が未婚という計算になります。一生涯おひとりさまを選ぶ場合や老後パートナーに先立たれて一人になってしまった場合、心配なのは懐事情ですよね。

今回は、老後生活の貴重な収入源である厚生年金(※編集部注)についてフォーカスし、今からできる対策について解説していきたいと思います。

【※参考記事】厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合は?

年金制度の基本

まずは、日本の年金制度のしくみをおさらいしましょう。

1階部分が国民年金、2階部分が厚生年金

働き方や立場によって、加入する年金が変わります。

日本の年金は2階建て構造といわれています。

1階部分はいわゆる国民年金。「基礎年金」とも呼ばれますね。加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人で、保険料は一律です。

厚生労働省年金局「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業の概況」によると、平均受給額は男子5万8866円、女子5万3699円。男女で大差はないようですね。

2階部分はいわゆる厚生年金です。

加入対象は、70歳未満の公務員や会社員。要件を満たせばパートタイマーやアルバイトでも対象となります。

厚生年金は、企業と社員とが折半して保険料を支払い、受給額は「国民年金+厚生年金」となります。よって、国民年金のみに加入する場合よりも受給額は期待できそうですね。

では、厚生年金の受給額はいくらくらいもらえるのか詳しく見てみましょう。