毎月収入が入る不労所得は?
不労所得とは、文字通り「労働によらない所得」のことです。
さまざまな種類がありますが、今回は老後生活する上で毎月収入を得やすい資産を2つご紹介します。それぞれリスクもあるので確認しましょう。
不動産投資
不動産投資は、毎月の家賃収入を手にすることができます。ただし手元に原資がない場合、金融機関から借り入れをする必要があります。多額のローンを抱える場合にはリスクもありますし、借り入れに抵抗がある人には向いてないでしょう。
不動産の専門家である浦田健氏によると、「(表面)利回りで12~13%以上で3000万円の(収益)物件を、半分を自己資金、半分をローンで計2戸購入することができれば、ざっくり計算して月30万円のキャッシュフローを確保することができます」とのことです(※編集部注)。
また、物件を手に入れた後もリスクはあります。周囲に競合物件ができれば、賃料を下げざるを得ない場合もあるでしょう。事故等により、当初想定していた賃料が得られなくなる可能性もあります。
そうなれば計画的に返済できなくなるリスクはきちんと考えておくべきでしょう。
【※編集部注】LIMO「50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法」
高配当株式
株式の中には、配当が出る企業もあります。配当が多い高配当株式なら、保有するだけで配当収入を得られるでしょう。
日本株の場合、銘柄によっては年に2回配当が出る企業もあります。毎月配当収入を得るためには、銘柄ごとに配当が出る月を1~12月までそろえるという方法があります。
ただし配当は基本的には業績に連動します。業績によっては配当が下がるリスクもあるでしょう。また、株なので投資した銘柄の株価が当初より下落する可能性はあります。
不労所得にはメリットもあれば当然デメリットやリスクもあります。動く金額が大きくなりますので、ご自身でよく理解し、リスクを踏まえた上で検討されると良いでしょう。
老後には不安もありますが、対策は早いうちから取ることができます。貯金や資産運用、不労所得など、情報収集しながらご自身に合ったものを選択していくと良いでしょう。
参考資料
- 日本銀行「資金循環統計(速報)(2021年第3四半期)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)]」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報」
- LIMO「50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法」
- LIMO「50代で「月25万円の不労所得」、投資FIREで厚生年金への依存から将来脱却する2つの方法と注意点」
宮野 茉莉子