男女ともに「高血圧」での通院が最も多い

傷病別で見てみると、男性では「高血圧症」での通院者率が最も高く、次いで「糖尿病」「歯の病気」。女性では男性同様「高血圧症」が最も高く、次いで「脂質異常症(高コレステロール血症等)」「眼の病気」となっています。

筆者は40代後半で、今のところ病気はありませんが、明らかに健康診断のいろんな数値が上昇してきています。友人の中でも、高血圧やコレステロール値が高いという話をチラホラ耳にすることが出てきました。

入院するわけではないので、はた目には全く気付かないものですが、体のあちこちに病気が出始めるのが40代、50代というのは、個人的にも納得できる調査結果です。

高齢者世帯の医療費負担はどのくらいか

では、通院など医療にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)」を見てみましょう。

すると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」の1ヶ月あたりの保健医療費は13,149円(消費支出30万5811円に占める割合:4.3%)、65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)では16,156円(消費支出22万4390円に占める割合:7.2%)。

年金世代である「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」になると、保健医療費が支出に占める割合が高くなることが示されています。