さらに、足腰に痛み(「腰痛」か「手足の関節が痛む」のいずれか、もしくは両方の有訴者)のある、65歳以上の高齢者は、男性で205.5、女性で254.5です。

筆者も肩こりや体がだるいなど、思い当たる症状がいくつかありますが、高齢者に限らず、20歳代、30歳代から少しずつ体の不調がある人は多くなっているようです。

図表1:2019年の性・年齢階級別にみた有訴者率と通院率(人口1000人当たり)

出所:「2019年国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)をもとに筆者作成

通院している人が急に増える世代は?

では、不調があるだけでなく、実際に病気やケガで通院している人(通院者)はどうかというと、人口1000人当たり404.0(この割合を「通院者率」という)。男女別では、男性388.1、女性418.8で、体の不調同様に女性の方が高くなっています(図表1参照)。

年齢階級別の通院者率を見ると、有訴者率と同じく年齢階級が高くなるにしたがって上昇し、「80歳以上」の通院者率は730.8。特に「40~49歳」から「50~59歳」にかけて、通院者率が287.2から427.5へと急に増加していることが目につきます。