「つみたてNISA」と「iDeCo」は、投資を検討したことがある方であれば、誰でも一度は聞いたことがある制度でしょう。

いずれも人気のある制度なので、どちらから始めれば良いのか悩みますよね。でも、実はどちらかを選ぶ必要はないかもしれません。

本日は、10年以上大手証券会社に勤務した経験のある私から、つみたてNISAとiDeCoを併用した場合のメリットをお話します。

つみたてNISAとiDeCoを併用する3つのメリット

つみたてNISAとiDeCoを併用するメリットは「非課税」と「節税」を並行して行えることです。

併用するメリット1:非課税

こちらは、つみたてNISAとiDeCo両方のメリットになります。

つみたてNISAの非課税に関しては、通常の証券口座の取引であれば売却時の利益に対して20.315%の税金が掛かりますが、つみたてNISAであれば、年間40万まで20年間は売却時の利益に課税されないという内容です。

iDeCoの非課税に関しては、運用益を非課税で再投資できますし、途中で中身を入れ替えしてもその時点では課税はされません。また、受け取りの際も公的年金控除や退職所得控除の様な有利な税制を活用することができます。

併用するメリット2:節税

こちらは主に、iDeCoのみのメリットになります。

iDeCoは月々の掛金をその年の所得から控除できますので、その金額に応じて所得税と住民税の徴収額を減額できます。

つまり、併用することによって「非課税」・「節税」というメリットが得られるのです。

併用するメリット3:iDeCoのデメリットを相殺できる

そして、併用によって各制度のデメリットを補完できるのです。

具体的には、iDeCoは将来受給する年金を増やすことを目的に設計された制度のため、60歳までは原則引き出せないというデメリットがあります。一方、つみたてNISAはいつでも現金に戻せます。併用することで、この部分を補完することができます。

つまり、上記3つのメリットがあるため、iDeCoとつみたてNISAの併用はかなり有益な方法だといえるでしょう。