猫飼いにとって、猫トイレの始末は死活問題

そして、「水洗トイレに流せない」ことだけが問題ではありません。猫のおしっこは強烈な臭いで、人間や犬のものよりも数倍強い臭いです。事実、猫のトイレの中に入れておくトイレシートの交換を忘れたときに、猫の尿が漏れてしまった時にはツーン!とした猫の尿の臭いを嗅ぐことになります。

また、このおしっこの臭いは拭いた程度では取れないので、脱臭機をかけたり、数日窓を開けて換気したりする必要があり、後始末にはかなり手間がかかるのです。

また、猫トイレから取り出した、猫の尿を吸ったトイレシートは、スーパーなどのビニール袋に入れるだけでは尿の臭いが漏れてきてしまいます。最悪、ビニール袋が破れて尿が漏れることもあり、その場合は漏れた場所全体の掃除が必要です。

猫の尿を吸ったトイレシートの後始末は、まずBOS(ボス)などの防臭袋にいれて口を縛り、それをビニール袋にいれて二重以上に包んでから、燃えるゴミとして捨てましょう。

猫のおしっこの臭いについては、実際に嗅いでみないとイメージしにくい点があるので、猫のおしっこの臭いの強烈さが間接的にわかる事実も添えます。

まず、各種自治体の公式サイトでは「野良猫の糞・尿害」の注意喚起・対策ページがどこかにあります。

また、2017年に岩手大学の研究グループが猫の糞尿被害を防ぐため、猫の習性に着目して「糞尿を残さずにそのまま立ち去らせる」効果がある物質を特定したことからも、「猫の糞尿を近くに置きたくない」ニーズがあることがわかります。