猫を飼い始める時、最初の課題になるのが「トイレをどうするか」です。
猫カフェでは猫のトイレをあまり見せない仕組みになっていることもあり、トイレについてよく考えずに猫を飼い始めると、自宅が大変なことになってしまうのは意外と知られていないように思います。

猫を飼う前に「最低限トイレについて知るべきこと」について、猫を2匹飼っている筆者の観点でお伝えし、最新の猫トイレ事情についても解説します。

猫の排泄物はトイレに流せない!

人間の排泄物は水洗トイレで流せば問題ありませんが、猫の排泄物は水洗トイレに流してはいけません。
 
清瀬市など、自治体によっては猫の糞は「下水に流せないもの」として明記されています。東京都の見解は下記のように「法的には問題ないが、トイレに流すのはやめて欲しい」となっています。

Q.最近の猫ブームで猫の室内飼育などの方も増えてきました。最近はトイレに流せると表示されている猫砂もあり、トイレに流している方もいると聞いています。排水管のトラブルなどは起きないのでしょうか。

A.ペットの糞尿は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の一般廃棄物に該当するため、一般家庭から出るごみと同様、各市町村の処理の基準に従い適切に処理する必要があります。

下水道法や東京都下水道条例上の規制はないため、ペットの糞尿をトイレに流して公共下水道へ排除する行為に対する法的な規制はありませんが、大量に排除すると排管が詰まるおそれがあることから、当局においても一般廃棄物として処理し、トイレには流さないようお願いをしております。

やや歯切れが悪いですが、基本的には猫の糞尿や、トイレの砂などの猫の排泄物に関わるものはゴミとして処理した方が良いでしょう。