将来、生活をしていく上での重要な収入源となる年金。20歳以上の方は原則、国民年金保険料(令和3年度:1万6610円)を納める義務があります。ただ、一定の所得基準以下(128万円+扶養親族等の数×38万円)であれば、在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」があります。
年金額への反映はしませんが、受給資格期間には反映するため資格期間である10年以上を達成しやすくなります。
ちなみに承認を受けた期間の保険料は、10年以内であれば追納が可能。この10年を超えてしまった場合に、本文で紹介する「任意加入制度」があります。
今回は国民年金と厚生年金の受給額を眺めながら、任意加入制度についてもご説明します。
【関連記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
基礎年金の平均額、ひと月いくら?
まずは年金のおさらいをしましょう。
日本の年金は2階建てとなっており、1階が国民年金(基礎年金)、2階が厚生年金と共済年金となっています。
自営業やフリーター・学生などは「第1号被保険者」、会社員などは「第2号被保険者」、そして第2号被保険者の配偶者(20歳以上60歳未満)は「第3号被保険者」です。
1階部分の国民年金(基礎年金)は、原則日本国内に住む20歳以上60歳未満の人が対象です。では、この1階部分に相当する国民年金(基礎年金)の平均額がいくらなのか見ていきましょう。
厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参照にします。
(男子年金月額:総数)
- ~1万円未満:1万2693人
- 1~2万円未満:6万803人
- 2~3万円未満:22万1983人
- 3~4万円未満:70万6206人
- 4~5万円未満:134万5582人
- 5~6万円未満:312万4529人
- 6~7万円未満:849万4551人
- 7万円~:38万1323人
(女子年金月額:総数)
- ~1万円未満:6万6247人
- 1~2万円未満:24万4695人
- 2~3万円未満:74万63人
- 3~4万円未満:226万4161人
- 4~5万円未満:336万406人
- 5~6万円未満:454万1337人
- 6~7万円未満:598万7227人
- 7万円~:144万306人
全体平均年金月額:5万5946円
- 男子平均月額:5万8866円
- 女子平均月額:5万3699円
ちなみに、令和3年度の国民年金(基礎年金)の満額は月額6万5075円、年額78万900円です。
国民年金満額(月額)6万5075円に対し、平均額が5万5946円。満額との差は約1万円程度となります。