自分ひとりの老後の生活費はいくら?
では、ひとりで老後生活を過ごす場合の生活をイメージしてみましょう。
生命保険文化センター「リスクに備える生活設計」によれば、2019年の65歳以上の単身無職世帯の平均支出は13万8623円。支出の内訳は以下になります。
65歳以上の単身無職世帯の1ヶ月の支出の内訳
- 食糧費:3万5477円
- 教養・娯楽費:1万6105円
- 住居費:1万3110円
- 光熱・水道費:1万2973円
- 交通・通信費:1万2672円
- 保険・医療費:8469円
- 家具・家事用品費:5573円
- 被服及び履物費:3608円
- 教育費:50円
- その他(うち交際費):3万586円(1万5527円)
注目していただきたい項目は、住居費用の1万3110円です。現実的ではない金額となっていますが、これは平均値を出すときに持ち家の方も含めた総数で割っているからです。
離婚時の話し合いで、「マイホームに住み続ける場合・売却しそれぞれ賃貸になる場合・もともと賃貸だった場合」によって住居費用は違ってきます。賃貸の場合は、数万円上乗せして考える必要がありますね。
となると、先ほど見た厚生年金受給額では「毎月赤字になり預金を取り崩す」可能性が高そうです。
老後資金の準備は早めに考えよう
厚生年金額や離婚分割制度、そしてひとりで過ごす老後のイメージを見てきました。平均値のデータになりますが、女性が年金のみで老後生活を過ごすのは難しいでしょう。そういった現状から、金銭的な理由で離婚に踏み切れないという方もいらっしゃると思います。
「人生100年時代」において、主役であるご自身の人生が後悔のないように、経済的自由は必須項目です。
そのため、いざというときの選択肢を広げることは重要。日々の家計管理だけではなく、働き方を考えたり、将来を見据えた資産運用も行っておくといいのではないでしょうか。
資産運用がはじめての方は、オンラインセミナーなど活用するとスタートラインに近づくかもしれませんね。