マイホームの購入を検討する人にとって、現在の低金利と住宅ローン減税は大きな後押しになるのではないでしょうか。とはいえ、住宅という大きな買い物を前に迷いを抱える場合もあるようです。

住宅金融支援機構は、今後5年以内に住宅の購入を予定している1500人を対象に「住宅ローン利用予定者調査(2021年4月調査)」を実施。家を買おうとしている人は何を考えているのか、また、躊躇(ちゅうちょ)してしまう理由は何か、調査結果を見てみましょう。

住宅ローンの金利タイプはどれを選ぶ?

まず、希望する住宅ローンの金利タイプを聞いたところ、最も多かったのは「変動型」の36.3%。「固定期間選択型」は33.8%、「全期間固定型」が29.9%という結果でした。

「変動型」は前回の2020年11月調査の37.4%から若干減少したものの、一般的な固定型との金利差がかなりある今の情勢では、やはり「変動型」を希望する人は多いようです。

金利の見通しは「ほとんど変わらない」が4割

また、今後1年間の金利見通しを聞いたところ、回答者全体では「ほとんど変わらない」という回答が約4割で最も多く、「現状よりも上昇する」が24.8%、「現状より低下する」が11.7%となっています。

前回調査(2020年11月)との比較では、「ほとんど変わらない」が4ポイント、「現状より低下する」が2ポイント減少する一方、「現状よりも上昇」は3ポイント強増加しました。

住宅ローンの金利別で見てみると、「変動型」では「ほとんど変わらない」が50.1%となっていますが、「現状よりも低下」とともに前回調査より減少。「固定期間選択型」でも同様の傾向が見られるなど、そろそろ金利が上昇するかもしれないと考える人が出てきているようです。

なお、「全期間固定型」では3割超が「見当がつかない」と回答しており、「変動型」「固定期間選択型」が2割前後であるのと比べると比率が高くなっています。