マイホーム購入で重視するポイントは?
さらに、マイホーム購入時に特に重視するポイントについては、最も多かった回答は「価格・費用」で73.1%、次いで「間取り」が34.3%、「立地(災害などに対する安全性)」が33.5%となりました。
そのうち、「立地(災害などに対する安全性)」で具体的に重視する条件として挙げられたのは以下のような項目です。
- 地盤が強固な土地…57.8%
- 洪水のおそれがない高台・台地」…49.6%
- (傾斜・崖などのない)平坦な土地…33.1%
- 内陸部…28.9%
- (埋立地ではない)昔から陸地だった土地…21.9%
近年、集中豪雨や台風などによる大規模な自然災害が発生しています。河川の氾濫だけでなく、排水路や下水道などから水が溢れる内水被害もあり、河川の近くの住宅でなくても安心とは言えなくなっています。
国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」等を利用し、住宅購入を検討している場所が地震その他の自然災害によるリスクを抱えていないかどうか事前にしっかり調べることも非常に重要でしょう。
おわりに
多くの人が憧れるマイホームですが、購入後は何十年もローン返済が続きます。無理がない返済計画を立てたはずでも、予想外の収入減や病気、教育費の負担増などが理由で返済が難しくなることは誰にでも起こりえます。
低金利や住宅ローン控除は魅力的ではありますが、大きな借金を背負うことは間違いないだけに、やはり購入には慎重すぎるほどで丁度いいのかもしれません。
参考資料
- 住宅ローン利用予定者調査・2021年4月調査(金融住宅支援機構)
- 認定住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)(国税庁)
- ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
中野 令子