リタイア後の「暮らしとお金」をイメージしてみる
60代以降の「無職世帯」と「働く世帯」貯蓄状況を紐解いてきました。
定年退職後に仕事をしていない世帯の方が、貯蓄額が多いという結果をふまえると、老後に向けた資金準備のスタートのタイミングの差が、60代以降の生活に影響すると言えるのではないでしょうか。
老後の生活に必要な資金に決まりはありません。思い描く理想のセカンドライフも人それぞれです。
公的年金や退職金で足りないことが分かれば、いまから老後資金を積み立てていくことで、その不足分をある程度カバーできる可能性もあります。
老後のお金対策を早めに意識していくことで、定年退職後の過ごし方の選択肢がひろがるかもしれません。悠々自適なセカンドライフを楽しむための、大切な準備の一つといえるでしょう。
とはいえ、銀行などの預貯金でお金を増やしていくことはむずかしい世の中です。効率よく、資産運用しながらお金を増やしていく視点は、資産の寿命を延ばすうえで有益な方法の一つかもしれませんね。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-10表(高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高」
- 佐藤雄基(LIMO)60代以上「無職世帯」vs「勤労世帯」貯蓄差はどのくらいか
吉田 奈都子