65歳から先の貯蓄事情「無職世帯vs働く世帯」徹底比較

Kristina Holovach/shutterstock.com

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皆さんにとっての「老後」は、何歳からですか?その答えは人によってさまざまでしょう。

「老後」とは、公的年金や退職金以外に、自分で準備した資金を生活費として使いはじめる年齢を老後生活の開始時期とする見方もあります。

生命保険文化センターの調査によると、預貯金や個人年金保険、有価証券などの老後資金を使いはじめようと考えている年齢は、平均65.9歳とのこと。

このことをふまえると、60代以上は「無職世帯」と「働く世帯」とに二分化する世代と言えるかもしれませんね。

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私は以前、生命保険会社に勤務し、数多くのお客さまから老後のお金の相談を受けてきました。その経験もふまえ、現在のシニア世代を参考に60代以上「無職世帯」と「働く世帯」の貯蓄額の差に着目しながら、セカンドライフに向けたお話をしていきたいと思います。

60代以上「無職世帯」と「働く世帯」の割合は?

総務省統計局が公表する「家計調査 貯蓄・負債編―二人以上の世帯―(2020年)」の第8-10表から、「働く世帯」と「無職世帯」の世帯数分布(1万分比))を確認しました。

※なお、ここでは「60歳以上の者がいる世帯」を1万世帯と定義しています。

世帯主が60歳以上:9168世帯

<内訳>
無職世帯:5775世帯
無職世帯を除く勤労者以外の世帯:1220世帯
勤労者世帯:2173世帯

世帯主が65歳以上:7446世帯

<内訳>
無職世帯:5473世帯
無職世帯を除く勤労者以外の世帯:947世帯
勤労者世帯:1026世帯

世帯主が70歳以上:5469世帯

<内訳>
無職世帯:4405世帯
有業世帯:1064世帯

世帯主が75歳以上:3220世帯

<内訳>
無職世帯:2838世帯
有業世帯:382世帯

では、ここまでのデータをもとに、世帯主の年齢別の無職世帯の割合を出してみます。

  • 世帯主が60歳以上の世帯:63.0%
  • 世帯主が65歳以上の世帯:73.5%
  • 世帯主が70歳以上の世帯:80.5%
  • 世帯主が75歳以上の世帯:88.1%

※小数点2桁以下は四捨五入しています。

現在では、シニア世代が働く環境も整いつつあります。しかしこれらのデータを見る限り、60歳以上の世帯では仕事をせずに過ごしている方のほうが多いということがわかりました。

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執筆者
吉田 奈都子

大阪体育大学卒。中学~大学とサッカー部に所属。社会人女子ラグビー経験もあり、日本代表候補選出歴のあるスポーツウーマン。引退後は日本生命保険相互会社にて、保険商品の提案業務など金融営業経験を積み、採用・育成担当としても一度に約100名の指導経験をもつ。前職のゴンチャジャパンでは新規店舗の立ち上げに携わるなど、フットワークの軽さが持ち味。現在は個人向け資産運用会社にて、マネーに関するコンサルティング業務を行っている。AFP(Affiliated Financial Planner)