年金の受給資格をチェック
では、「年金の受給資格」とは一体どんな条件かご存じでしょうか。まずは、年金の仕組みを確認していきましょう。
日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれますね。
- 1階部分「国民年金」:日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務
- 2階部分「厚生年金」:公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入
老後は、「国民年金」だけに加入している人は、「老齢基礎年金」のみの受給となります。「厚生年金」に加入していた人は、「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」の受給となります。
では、それぞれの「受給資格」はどのようなものなのでしょうか。日本年金機構によると、以下の受給資格になります。
1階部分「老齢基礎年金」
- 保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある場合
2階部分「老齢厚生年金」
- ①老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たしていること
- ②厚生年金の被保険者期間が1年以上あることにより受給資格を満たしている場合
この受給要件を満たしていないと無年金となってしまいます。では、受給要件を満たしている方で、「低年金」となる方はどのくらいいるのでしょうか。