国民年金の受給額、ひと月「5万円未満」の人の割合
厚生労働省年金局の「令和元年(2019年)度 厚生年金・国民年金事業の概況」によると国民年金の年金月額の平均は5万5946円でした。
平均を下回る「5万円未満」の受給分布は以下のようになります。
- 1万円未満:7万8940人
- 1万円以上2万円未満:30万5498人
- 2万円以上3万円未満:96万2046人
- 3万円以上4万円未満:297万367人
- 4万円以上5万円未満:470万5988人
このように、約900万人の方が平均を下回る5万円未満の受給ということがわかりました。こうした場合、受給額を増やすなどの工夫をされることをお勧めします。
国民年金の受給額を増やすためにできること
ここからは、国民年金の受給額を満額に近づけるためにできる「3つのこと」についてお伝えしたいと思います。
①国民年金の「任意加入制度」で加入期間を伸ばす
任意加入制度を使い、60歳~65歳未満の5年間も国民年金保険料を納めると、その分年金の受給額を増やせます。
②保険料の追納を行う
「追納」は、これまでの未納期間の年金保険料を後から納付できる制度です。
保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間の保険料については、追納することにより、老齢基礎年金の年金額を増やすことができます。
※追納できるのは、年金保険料支払いの免除や猶予を受けた月から10年以内に限ります。
③国民年金保険料免除・納付猶予制度を活用する
人によっては、経済的な理由で国民年金保険料を納めることが困難な時期もあるでしょう。
そのような場合は、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」の申請を出しましょう。
「免除・猶予」期間は、受給資格に必要な期間にカウントされます。支払いができる状態になったら、②の追納で受給額を増やせます。
以上の3つの方法を活用し、受給額を増やせるように工夫されてみてはいかがでしょうか。