老後のお金はどう管理する?

先ほどのデータでは預貯金の割合が圧倒的に優勢でした。確かに銀行の定期預金などはあらかじめ金利が決められており、価格が変動することがないので安心感がありますよね 。

もしお金を預けている金融機関銀行が破綻しても、普通預金、定期預金などは合算して元本1000万円までと利息分が保護されます。

このリスクの低さから、普通預金や定期預金に信頼感を持つ人が多いであろうことがうかがえます。いわゆる「預貯金神話」のようなものがまだ根強く残っているといえそうです。

また、「あえてリスキーな金融商品に手を出すよりはマシだろう」という発想から、とりあえず預貯金で資産を守る人も少なくないでしょう。

しかし将来インフレが起きたとき、預貯金だけでは資産の目減りを防ぐことができません。

モノやサービスなどの物価を示す指標である消費者物価指数は、緩やかにではありますが、近年上昇を続けています。逆に平均給与は1992年をピークに減り続けています。

「物価は上昇しても、給与は増えない…」

こんな状況下、「せめて金利だけでも」という気持ちから銀行などにお金を預けても、残念ながらほとんど利息はつきません。

そう考えると、金融機関にお金を預けておくこと自体は確かに安心ですが、他の手段で資産を増やし、守ることを考える必要もありそうです。