今回のドコモの不具合の場合は下記のとおりです。

  • 継続時間:3時間程度
  • 対象人数:起きた事象が「一部の手続きができない」にとどまる。対象人数は3万未満と想定可能

したがって、総務省の定義による「重大な事故」に該当しません。

大型サービス公開前の対策について

今まで確認したように、既知の不具合・システム障害いずれも、内容としては比較的軽微です。

とはいえ、リリース前からCM告知を多く打ち、一般利用者の注目を集めていたサービスとしては少し気になる点があります。

システム開発に携わらない一般利用者の場合、公開情報から不具合の範囲・深刻さを判断できないのがむしろ自然です。おそらく、「契約には影響がない表示の不具合」と「契約そのものができない不具合」も同じ「不具合」として判断するでしょう。

一般利用者に「何となく不安」と思われてしまうと、「契約件数が増えない」といった具体的な不利益になります。一般利用者向けのサービスの場合、慎重に事前準備を進めるべきです。