飲み会で飛び出した上司の本音に、凍りつく部下たち

育休から復帰後は、子供の体調不良で休むことが多かったためか、特に希望したわけでもないのに、気づけば営業アシスタントのアシスタントになっていた筆者。

戦力としてカウントされていないのは明らかで、会社での存在意義が見いだせず、歯がゆい毎日を送っていました。そんなある日、夫に子供を託して数年ぶりに参加できた飲み会で、衝撃的な言葉と遭遇します。

「俺は、嫁を外で一度も働かせたことがない!」

だから何?という感じのこの言葉は、筆者の元職場にいた男性マネージャーが飲み会でこぼした発言です。

前後の文脈から要約すると、「俺は稼ぎがいいから、嫁が外で働く必要がない。嫁を外で働かせないといけない男は恥ずかしいし、気の毒だ」ということでした。

女性社員も、妻が働いている男性社員も複数いる場で飛び出したこの発言に、凍りつく空気。

見かねたベテラン女性社員が「それ、今後は人前で言わないほうがいいですよ」と苦言を呈しても、「え、なんで?」と悪びれる様子がまったくない男性マネージャーを見て、言葉を失うしかありませんでした。

この男性マネージャーからはいつも、「母さんの代わりはいないからね、無理しちゃダメだよ」と声をかけられていて、時短勤務で他の社員より一足早く退社するときには「お疲れさま!ありがとう!」と、ねぎらいの言葉すらかけられていた筆者。

育児中の社員への配慮という体裁で、アシスタントのアシスタントに私を据えたのも、このマネージャーでした。