結局、復帰後の不完全燃焼な日々にもやもやしながら、自分から辞めない限り安泰だと言われた大手企業の正社員を辞め、非正規雇用のライターに転職。前職では感じたことのない、自由でやりがいのある仕事に出会えた今、とても満足しています。

この、本人が感じている満足度の高さこそが、女性の活躍度を測る尺度になり得るのではないでしょうか。会社の制度の充実度だけではなく、働く女性本人の満足度で世の中を見てみると、女性活躍という言葉の定義も変わってくるような気がします。

まだ時間が必要? 日本の「女性活躍」

自由経済である以上、時代の変化に順応できない企業は淘汰されていきます。体裁だけでなく、社員の意識を本質的なところからアップデートしていけない企業は、生き残ることが難しいでしょう。

なでしこ銘柄や女性活躍という言葉が、株価を釣り上げるための材料ではなく、主体である女性本人が納得して使える言葉になるまでには、まだ時間が必要なのかもしれません。

金谷 ひつじ