仕事を与えないことが配慮だと決めつけ、本心では「旦那の稼ぎが悪くてかわいそう」と思っている人と、どんな顔をして仕事をしろと…?

飲み会でぽろりとこぼれたこの発言が、周囲のモチベーションを奪い、実務にも深刻な影響を及ぼしたことは言うまでもありません。

「女性活躍」は、どうやって測るのか?

なでしこ銘柄というのは、あくまでも選定された企業が市場や投資家に女性活躍をアピールするためのものです。

会社がアピールしていることをよそに、現場には前出の男性マネージャーのような人もいて、女性活躍とかなでしこ銘柄という言葉が、もはや失笑を誘うネタと化してしまう雰囲気すらありました。

会社はダイバーシティ研修など、さまざまな啓発活動を行っていましたが、前出の男性マネージャーのように個人の本質的な意識まで変えることは難しかったようです。

もっと言えば、会社は制度作りや研修など、客観的に女性活躍を推進していると評価されやすいことには取り組めても、社員が本質的に理解してアクションをとれているかという点までは管理しきれないのかもしれません。

ここまで来て、女性の活躍という言葉が、もはや何を指すのかわからなくなってきた筆者。

女性社員の数が多ければ女性が活躍している企業だと言えるのかというと、そうではありません。筆者自身、復帰後は戦力外通告されたようなもので、活躍とはかけ離れた働き方をしていたからです。