2月の年金支給日が近づいてきました。この時期になると、「今回の年金には何か上乗せがあるらしい」という話を耳にする方もいらっしゃるかもしれません。

これは「年金生活者支援給付金」という制度で、所得が一定基準以下の年金受給者を支援するために設けられています。

受給できる金額には個人差がありますが、対象者には、年金に加えて1人あたり約1万900円が上乗せで支給されるケースもあります。

ただし、この給付金を受け取るには所得や世帯状況などの条件を満たす必要があり、場合によっては申請手続きが必須です。

自動的に支給されるわけではないため、見落としやすいポイントでもあります。

この記事では、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる条件や給付額、そして毎年9月頃に届く「緑の封筒」が何を意味するのかについて、詳しく解説していきます。

年金支給日前に、ご自身やご家族が支給対象かどうかを確認しておきましょう。

1. 公的年金の受給額は人によって大きく異なる

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、公的年金の平均的な月額は、国民年金(老齢基礎年金)が約5万円、厚生年金(国民年金部分を含む)が約15万円となっています。

厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)2/5

厚生年金の平均月額(男女全体・男女計)

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

しかし、実際の受給額には大きな個人差があります。例えば、厚生年金を月に30万円以上受け取る方がいる一方で、国民年金と厚生年金を合わせても月額3万円に満たない方もおり、受給額は広範囲に分布しているのが実情です。

年金収入とそれ以外の所得を合計しても、国の定める基準額を下回る場合には、「年金生活者支援給付金」の対象となる可能性があります。