今年はコロナ禍、そして五輪問題と、さまざまな問題が山積みの波乱の年になりそうな予感がします。そのなかでジェンダー関連の課題も急浮上してきました。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森前会長の失言から始まって、「渡辺直美さんのブタ=オリンピッグ問題」、テレ朝の「報ステCM炎上」。さらに最近では「名誉男性」というワードも注目を集めています。今回は日本のジェンダー問題や女性の働き方について考えていきます。
炎上狙いとしては最高の報ステCM
まず、初めはテレビ朝日の報道番組「報道ステーション」の若者向けCM動画が「女性蔑視」「若い女性をバカにしている」と炎上した件です。
CM内容としては、「これは報道ステーションのCMです」というテロップに続いて、仕事帰りの若い女性がモニター画面に向かって話しかけるところからスタート。
「リモートに慣れちゃってたらさ、ひさびさに会社行くと変な感じしちゃった」「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」というような“意識の高い"女性の台詞が続き、最後に「こいつ報ステみてるな」というテロップで締め括られていました。
感想としては、炎上狙いとしては最高品質のCMだと思いました。地上波の世界は、結構ウェブの世界を模倣・追従していますし、最後のテロップなんてメガトン級の地雷ですよね。「お見事!」としか言いようがありません。