ただ、先ほど確認したように、直近の業績やそれに関連する情報を見る限り、残念ながら正社員転換したからといって、年収を引き上げられるほどの経営状況では無いように思われます。
メディア報道では「待遇を改善し人材を確保することで、競争力を強化する狙い」があると報じられています。
ただし、個人的な経験からいうと、赤字が続いている企業の社内は雰囲気が悪くなることが多く、主に人間関係の面で勤続が難しくなる傾向があります。
したがって、正社員転換も、赤字企業に勤務する場合には、当事者にとっては手放しで喜べるニュースではないでしょう。
自動運転など、日産の今後の戦略は
では、日産の今後の戦略はどのようなものなのでしょうか。自動車業界の場合は自動運転技術にどう取り組んでいくかも重要な観点であるため、その点も踏まえて解説します。
日産が発表した「2019年度決算/事業構造改革計画」によると、「日本、中国、北米をコア・マーケット(主要市場)に位置付け」たうえで、日本市場において「電動化を強力に推進し、毎年新車を導入」し、「電気自動車、先進運転支援技術におけるリーダーを継続」すると発表しています。電気自動車・先進運転支援技術については日本を中心に強化していくことがわかります。