ちなみに、一昨年話題にのぼった「老後2000万円問題」、覚えておられますでしょうか。
「年金だけでは老後に約2000万円足りない」と報告がなされ、ずいぶん話題になりました。
この2000万円に焦点をあわせてデータを調べると、2000万円以上保有している人の割合は38.4%でした。
ただし、これは金融資産を保有している世帯のみのデータです。
次で、金融資産非保有世帯を含めたデータを見てみましょう。
70代の貯金ゼロ世帯はどのくらいいるか
70代の金融資産を保有していない世帯、つまり「貯金ゼロ」世帯を含めると、データはどうなるのでしょうか。
実際に見てみます。
70歳以上の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均値:1314万円
- 中央値:460万円
- 金融資産非保有率:31.1%
ずいぶん値が下がった印象です。
中央値は1100万円から一気に460万円まで下がりました。
この値ですと、十分に貯金があるとは言い切れない額です。
そして「貯金ゼロ」世帯である「金融資産を保有していない世帯」の割合ですが、なんと31.1%にものぼっています。
70歳以上の約3~4人に1人が金融資産を保有していないことになりますね。
ちなみにここでいう金融資産は預貯金以外の生命保険や株式、投資信託なども含みます。
70代を超えて、貯金が無い状況は大変心配です。
加齢とともにや体力が衰えたり、体調を崩す人も多くなるでしょう。このような時に頼りになる貯金がないと、緊急事態に対処できない可能性もあります。
できれば年金生活に入る前に、老後に向けての準備をしておいた方がよさそうです。