古希を迎えた70代「貯金ゼロ世帯」の割合はいくらか

Aleksei Morozov/iStock

古希を迎え70代がいよいよスタート、会社勤めから開放され、旅行や趣味に熱中できる日々を過ごしている人も多いかと思います。

一方で、年金生活がスタートしてから数年経ち、生活への不安が頭をよぎり始める人も・・・。

貯金を切り崩しながらの年金生活はいつ終わるとも分かりません。加齢とともに健康への不安も増してきます。

健康を損なったとき、自分はどうなるのか、お金は大丈夫か・・・不安に思うのも当然です。

私は大手生命保険会社でマネープランニングのアドバイザーとして、あらゆる年代のお客様、約1000人以上とお話しをしてきました。

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その中でも、特に70代のお客様は、年金や貯金への不安を口にされるお客様が多かったように記憶しています。

本日は、古希を迎えた70代の貯金額を検証し、特に「貯金ゼロ世帯」の割合はいくらかについて、見ていきたいと思います。

古希を迎えた70代、平均貯蓄額はいくらか

2019年6月に話題となった「老後2000万円問題」を覚えていますか。

年金収入だけでは毎月の生活費が不足し、その総額は単純計算で2000万円になるというものでした。

この「2000万円不足する」という結果は、モデルケースによる概算ではありますが、古希を迎えた70代は2000万円もの貯蓄を保有しているのでしょうか。

では、実際に金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世論調査](令和元年)」から、70歳以上の平均貯蓄額と中央値(金融資産非保有世帯を含む)を見ていきましょう。

世帯主が70歳以上世帯の金融資産保有額

  • 平均:1314万円
  • 中央値:460万円

中央値とは、貯蓄額を少ない順、あるいは大きい順に並べた時、全体の真ん中にくる人の金額のことを指します。

平均値は、貯蓄が極端に多い一部の人の値に左右されますので、中央値の方がより実態を反映しているといえます。

平均値は1314万円となっていますが、驚くべきは中央値の460万円という結果です。

これは、70代以上の半分の人が460万円以下の貯金額であることを示しています。

ここでいう「金融資産」とは、預貯金以外に生命保険や有価証券などの金融資産も含まれています。

つまり、考えられる通常の金融資産は、この平均貯蓄額や中央値に全て含まれているわけです。

いつまで続くかわからない老後に、この金額で対処しないといけないのは大変心配な状況です。

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執筆者
森重 由里子

学習院女子大学卒。卒業後は地方局のアナウンサーとして活躍。結婚、子育てを経て、未経験ながらも金融業界に転職。前職のオリックス生命保険では優秀な成績を収め、数々の賞を受賞。マネージャーに昇格後は部下の育成にも携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。