これは、コロナ禍前の2020年版調査に比べて638円増加した金額になっており、「意外と高い…」と感じた方もいるかもしれません。しかし図1のように、最も多くの回答を集めているのは「1万円以下(29.2%)」。また約10人に1人は「0円(10.2%)」と回答していることから、多くはつましいお財布事情であることがうかがえます。

図1 20代の毎月のお小遣い額

出典:「20代の金銭感覚についての意識調査 2021」(SMBCコンシューマーファイナンス)

また、現在の貯蓄額について聞いてみると、貯蓄額の平均は72万円であるものの、内訳は「50万円以下(40.8%)」「0円(18.2%)」となっており、過半数は平均額にとどいていないという結果になりました。

今の20代は「背伸び消費」より「身の丈消費」?

このようなお財布事情を反映してか、全回答者に自身の消費傾向について聞いたところ、「無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい」と答えた人は、「非常に当てはまる」「ややあてはまる」を合わせて78.7%にものぼりました。

「多少無理しても、良いものにお金をかけたい」と答えた人の合計が48.3%であったことを考えると、最近の20代の人は多少背伸びした購買活動をするのではなく、身の丈に合った購買活動をする傾向にあるようです。